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2008年2月7日木曜日

北方領土の日

北方領土の日 銀座行進の切実な訴え(北海道新聞)

1945年ソビエト連邦がどさくさに紛れて不法に占拠した択捉島(えとろふとう)、国後島(くなしりとう)、色丹島(しこたんとう)、歯舞群島(はぼまいぐんとう)これら北方四島は、ソ連崩壊後、ロシアがそのまま領土主張しています。

国の領土問題です。国の重要な問題であるという認識はあっても、私は勉強不足でネット上にあるものを先ほど読んでみました。歴史等も書かれていますので、これを機会に興味がなかった方も少し興味をもってみましょう。


外務省:北方領土問題

北方領土の日

北方領土問題対策協会ホームページ


 北方領土返還を訴えて、根室などの元島民や返還運動関係者ら約二百八十人が東京・銀座を行進した。昨年十二月一日のことだ。

つえを頼りに二キロの行程を歩き通したお年寄りもいた。

高齢の元島民たちを行進へ突き動かしたのは、日本とロシア間の領土返還交渉が停滞し、世論もなかなか盛り上がらないことへの危機感だ。

きょうは「北方領土の日」である。領土問題への国民の関心と理解を深め、返還運動を推進しようと一九八一年に制定された。

ところが、肝心の政府の腰が定まっていないように見える。

銀座行進の三週間後、森喜朗元首相がプーチン大統領に「(二○○一年の)イルクーツク声明を交渉の出発点とすべきだ」との政府方針を伝えた。

イルクーツク声明では、歯舞、色丹両島の引き渡しを明記した一九五六年の日ソ共同宣言を、日ロ政府が「基本的な法的文書」と確認している。

併せて政府は「歯舞、色丹の返還」と「国後、択捉の帰属問題」の並行協議をロシアに持ちかけていた。

そのとき頭をもたげたのが国後、択捉の帰属問題を棚上げしかねない「二島先行返還論」だった。今回、同じことが繰り返されてはならない。

外務省は「イルクーツク声明では、四島の帰属問題の解決を図るとした九三年の東京宣言を尊重することも表明している」と強調する。四島返還の原則は揺るがないということらしい。

そういいながら、四島の面積二分割案が政権の中枢でおおっぴらに語られたこともあった。こんなことでは元島民らの疑心暗鬼は募るばかりだ。

福田康夫首相は五月にもロシアを訪問して、退任前のプーチン大統領と会談することを検討している。

大統領は退任後も政治の実権を握り続けるとみられる。対日外交にも大きな変化はなさそうだ。それだけに「領土問題は解決済み」と主張するロシアを動かすのは容易ではない。日本も腰を据えて交渉に臨む必要がある。

首相が「領土問題に早く決着をつけたい」という以上は、この訪ロで自らの外交手腕が厳しく問われることを肝に銘じておいてもらいたい。

国際社会の後押しもほしい。七月に洞爺湖畔で開かれる主要国首脳会議(サミット)は、世界に領土問題を訴えかけるいい機会になる。

ところが政府からは、そういう熱意がさっぱり伝わってこない。もっともっと知恵を絞るべきだ。

返還運動関係者の間では、今後も東京での街頭行進を続けたいとの声が強い。この行進が大きく広がることを、そして遠くない将来に行進などしなくてもいい日が来ることを切に願う。

その日のために政府には、一層の世論喚起の努力も求めたい。

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